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キャラクターの異なる2つの流動スペースを内包する住宅

Request

建て主からは、
・ご親族の大工さんによる直接施工を前提とした計画とすること
・お子さんが小さいので、個室とは別の勉強スペースの確保と階段の配置を工夫してほしい
・個室の独立性を高めておきたい
・スクエアな建物にしたい
などのご要望をいただきました。

Proposal

ここでは架構の単純化をはかり、2層の箱型ヴォリュームと「田の字型プラン」の延長で成り立つ計画を前提に設計を進めました。
この住宅は、上下階とも単純に6分割した田の字型の交差部で直交軸同士をアールで接続させるという操作で出来上がっています。その結果、2つの流動スペースと6つの独立スペースが生まれました。
流動スペースは、一つがリビング・ダイニング、もう一つは階段室兼書斎や客間などの機能を伴った動線空間となっています。この2つはプラン的に上下階で互いに反転した関係となっていて、一方は白い左官材料、もう一方はラワンベニヤにより対比的に仕上げられており、全くキャラクターの異なるスペースとなっています。
一方の独立スペースには個室や水廻りなどが配され、こちらもそれぞれに対応した仕上げが施されています。
流動スペースによっていったん各個室の独立性を高めつつ、再び流動スペースに面した内窓によって適度な距離を保ちながらも全体としては緩やかなつながりが生み出されています。
また、この住宅では各スペースと仕上げを対応させていることと併せて、壁の捉え方に特徴を持たせています。
通常の150ミリの厚みを持った一枚の壁としてではなく、木造の壁の成り立ちをそのまま表すように、2枚の薄壁(ボード)と120ミリの空気層(軸組)として捉えています。そうした壁の捉え方は、内窓やニッチのディテールに端的に現れています。
互いに異なる皮膜で包まれたスペースが、着かず離れずの微妙な隙間を維持しながら同居しているような状態は、この住宅の内に独特の奥行き感を生み出しています。

Data

家族構成:夫婦+子供2人
構造・規模:木造2階建
敷地面積:165.29m2
延床面積:124.55m2
撮影:松村芳治、福田哲也